エンソ・フェルナンデス

17 de 7月 de 2026


ねえ、もしもサッカーのパスが、まだそこにいない味方のところへ先に届いたら、ちょっと魔法みたいだと思わないかな。エンソ・フェルナンデス(Enzo Fernández)のプレーには、そんな不思議なおもしろさがある。味方が走りこむより少し早くボールがすっと動き出して、気がつくとぴたりと足元におさまっている。まるでエンソが数秒先の未来をこっそり見てからプレーしているみたい。そんなワクワクする選手のステッカーぬりえだからこそ、ただ色をぬるだけで終わらず、子どもたちの頭の中で新しい試合が始まっていく。ワールドカップ2026の大舞台を想像しながら、プリントして、えをかいて、好きな色でぬって、自分だけのサッカーの物語を広げていける一枚になっている。

このぬりえを手にしたら、すぐに色えんぴつを持つのも楽しいけれど、まずはエンソの表情をじっくり見てみたくなる。どこを見ているのかな、次はどこにボールを出すのかな、と考え始めると、それだけでお話が動き出す。もしかしたら前に走っている仲間を見つけたところかもしれないし、これから大事なシュートチャンスをつくろうとしているのかもしれない。あるいはワールドカップ2026の大切な試合の直前で、スタジアム中の声を聞きながら静かに集中している場面かもしれない。絵の中に答えが全部描いてあるわけではないからこそ、子どもは自由に続きを想像できる。そこがこのぬりえのいちばん楽しいところだ。

背景だって思いきり広げていい。エンソの足元にボールをえがいてもいいし、遠くにゴールを足してもいい。大きなスタジアムをえがいて、スタンドにはたくさんの観客をならべて、アルゼンチンの旗をゆらゆらさせても楽しい。もっと身近な雰囲気にしたいなら、公園のグラウンドみたいな景色でもいいし、学校から帰ってきたあとに友だちと遊ぶ空き地みたいな場所でもぴったりだ。ゴールポストのかわりにバッグやカラーコーンを描いてもおもしろい。テレビで見るような本格的な試合にしてもいいし、子どもだけのひみつのサッカー大会にしてもいい。えをかくたびに、エンソの世界が少しずつ広がっていく。

アルゼンチン代表のユニフォームといえば、やっぱり空色と白の組み合わせがぱっと浮かぶ。だから、まずはその定番カラーでぬるのもわくわくする。細いしま模様をていねいにぬっていくと、少しずつユニフォームらしさが出てきて、それだけでも気分が盛り上がる。胸のエンブレムのまわりは細かいから、いろえんぴつや細めのペンでゆっくりぬるときれいに仕上がる。上の三つの星は金色っぽくしてもいいし、黄色やきらっとした色にしてもすてきだ。明るい色と少し濃い色をまぜながらぬると、星が光っているみたいに見えて、とてもいい感じになる。

もちろん、本物そっくりにしなくてもぜんぜん大丈夫。ぬりえは自由だから、エンソがむらさき色のユニフォームを着ていてもいいし、そでにいなずま模様があってもいい。くつを赤と青で左右ちがう色にしても楽しいし、くつしたに小さな星やボールのマークをたくさん描いてもかわいい。ワールドカップ2026のための特別なオリジナルユニフォームを考える気分でぬると、サッカー選手をかく楽しさとデザイナー気分の両方が味わえる。だれかに正解を決められることがないから、思いついたアイデアをそのまま絵にできるのがうれしい。

エンソの名前には、サッカー好きならちょっとにっこりしてしまうような由来がある。お父さんはリーベル・プレートの大ファンで、かつてクラブで愛された名選手エンソ・フランチェスコリをとても好きだった。だから息子にエンソという名前をつけた。まだ小さな赤ちゃんだったその子が、のちに本当にリーベル・プレートで育ち、サッカー選手として大きくなっていくなんて、まるで最初から物語が用意されていたみたいだ。でも、名前だけでうまくなるわけではない。エンソもほかの子どもたちと同じように、何度も練習して、できないことにぶつかって、それでもサッカーを続けてきた。

子どもがぬりえをしているときも、ちょっと似たところがある。はみ出さないようにぬろうと思っても、手がすべってしまうことがあるし、思っていたより色が濃くなってしまうこともある。でも、それでおしまいじゃない。はみ出したところは影にしてもいいし、紙ふぶきにしてもいいし、ユニフォームの新しいもようにしてもいい。白く残すつもりだった場所に色がついてしまったら、そこに旗を描いてしまえば、むしろにぎやかになる。少しの失敗が、あとでいちばん好きな部分になることもある。そういうところも、ぬりえやおえかきのおもしろいところだ。

エンソが若いころから特に注目されていたのは、ただボールをさばくだけではなく、まわりを見る力だった。足元ばかり見ているのではなく、味方がどこに動くか、相手がどこをふさぐか、その先にどんなスペースができるかをずっと考えている。だから、彼のパスは今いる場所だけではなく、少し先の場所に届くことが多い。見ている人からすると、どうしてそこがわかったのだろうと思うようなパスになる。子どもたちは、そのイメージを絵の中で遊びに変えられる。エンソの足元から三本くらいのラインを描いて、どの道を通ればいちばんわくわくする攻撃になるかを考えてみるのだ。

一つのラインはサイドを走る味方へ向かうかもしれない。もう一つはディフェンダーのあいだをすりぬけて、ゴール前の選手へつながるかもしれない。三つ目はまだだれもいないスペースに向かっていて、あとから仲間がそこへ走りこんでくるかもしれない。こうしてえをかいていくと、ぬるだけでなく、サッカーの流れそのものを想像する遊びになっていく。直線でもカーブでも、キラキラの線でも、気分で変えていい。ボールの通り道を自分で考えると、エンソのプレーのおもしろさがぐっと近く感じられる。

さらに楽しくしたいなら、エンソのまわりにひみつのレーダーを描くのもおすすめだ。丸い線をいくつか重ねて、青い点を味方、赤い点を相手にして、いちばんいい場所には金色の星をつける。そうすると、エンソがピッチ全体を見わたしている感じがぐっと出る。味方がフリーになったら、頭の中でぴこんと音が鳴るようなイメージで描いてもいい。レーダーに名前をつけるのも楽しい。スーパー・パスレーダーとか、みらいみえちゃうマップとか、子どもらしい発想でどんどんふくらませられる。

エンソの道のりは、ずっとまっすぐ順調だったわけではない。リーベル・プレートで育ちながらも、大人の試合でしっかり経験を積むために、一時期はデフェンサ・イ・フスティシアでプレーした。いつもの場所を離れて新しいチームへ行くのは、子どもが思う以上に勇気のいることだったかもしれない。でも、その時間がエンソを大きくした。よりたくさん試合に出て、激しいプレッシャーの中で判断し、チームのために動く経験を重ねていった。その積み重ねが、あとで大きな舞台に立つための力になった。

この話は、子どもにとってもやさしい励ましになる。最初から何でもすぐできる人はいないし、少し遠回りに見える時間が、じつはとても大切なこともある。うまくぬれなかったところをもう一枚プリントしてやり直してみることも、好きな色を変えてもう一回挑戦することも、全部前に進むことにつながっている。プリントしたぬりえを何枚か用意して、一枚目は定番カラー、二枚目はオリジナルカラー、三枚目は背景たっぷりというふうに分けて楽しめば、遊びながら自然と手も動いていく。

その後、エンソのキャリアはびっくりするくらいの速さで進んだ。アルゼンチンで活躍し、ベンフィカへ移り、そこから代表へ。気づけば、少年のころからあこがれていたリオネル・メッシと同じチームでプレーするようになっていた。しかも、エンソにはメッシにまつわる忘れられないエピソードがある。まだ十五歳のころ、メッシが代表を離れるかもしれないと言われた時期に、彼はメッシへ心のこもったメッセージを送った。残ってほしい、やめないでほしい、そんな気持ちを言葉にしたのだ。

そのときの少年が、数年後にはメッシのすぐそばでプレーし、同じピッチでボールをまわし、同じ夢を追いかけることになる。想像するとそれだけで胸が熱くなる。子どもたちにも、あこがれの人がいるかもしれない。サッカー選手でも、野球選手でも、アニメーターでも、先生でもいい。いま大好きだと思っていることが、あとで思いがけないかたちでつながることがある。だからこそ、こうしたぬりえの時間も、ただ遊ぶだけでなく、好きという気持ちをふくらませる大切なひとときになる。

2022年のワールドカップで、エンソはますます多くの人に知られる存在になった。アルゼンチンは最初の試合で苦しいスタートとなり、次のメキシコ戦はとても大事な一戦になった。そんな緊張感のある試合の中で、エンソはピッチに入り、チームの中盤を落ち着かせた。そして訪れた決定的な場面。ボールを受けて、少しスペースを見つけて、思い切ってシュート。ボールは美しくゴールのすみに決まり、スタジアムは一気に大きな歓声に包まれた。

このシーンは、ぬりえの背景にぴったりだ。ゴールネットに向かって飛んでいくボール、両手をのばして跳ぶゴールキーパー、立ち上がる観客たち。画面いっぱいにその瞬間を描けば、エンソのステッカーが一気にドラマチックになる。もちろん、ゴールの瞬間だけではなく、その直前を描いてもいい。守る選手が近づき、キーパーが少し動き、エンソがねらいを定める。そんな一秒前の静かな緊張感を描くのも、なかなかかっこいい。

エンソはゴールだけがすごいわけではない。ボールを奪い返したり、味方のために動いたり、守備と攻撃のあいだをつないだり、試合全体をなめらかにする力がある。サッカーでは、毎回シュートを決める選手だけが目立つわけではない。見えにくいけれど大切な役目をしている選手がいて、その代表のような存在がエンソだ。だからこのステッカーぬりえも、ただかっこいい顔をぬるだけでなく、サッカーの流れやチームワークの楽しさにまでつながっていく。

ワールドカップでアルゼンチンが頂点に立ったあと、エンソは若手選手として大きな賞も受けた。まだ若いのに、落ち着きがあって、考えてプレーし、苦しい場面でもボールを受けに行く。そういうところが多くの人の心に残ったのだろう。子どもたちにとっても、勢いだけでなく、見て考えて動くことのかっこよさを感じられる選手だ。ぬりえをしながら、ただ色をのせるだけでなく、エンソはどんな気持ちでここに立っているのかなと考えると、絵にもっと表情が出てくる。

このぬりえは、一枚で終わらせなくてもいい。何枚かプリントして、一枚目はアルゼンチンの本物っぽい色、二枚目は金色いっぱいのレアステッカー風、三枚目は2026ワールドカップ特別バージョンにしてもいい。さらに、宇宙のスタジアム、水の中のサッカー場、恐竜がゴールキーパーの試合など、まったくちがう世界をつくるのもありだ。魚が応援しているスタンドや、八本の手で旗をふるタコのサポーターがいてもいい。子どもの発想なら、どんな舞台でも楽しいサッカー場になる。

兄弟や友だちと一緒にぬるのもおすすめだ。同じエンソ・フェルナンデスのステッカーでも、できあがりはきっとぜんぜんちがう。一人は本物らしく、もう一人はカラフルに、だれかは背景をぎっしり描きこんで、だれかはボールの動きにこだわるかもしれない。できあがったものを並べれば、どれがいちばん上手かを決める必要なんてなくて、それぞれの発想のちがいを見るだけで楽しい。どの作品にも、その子だけのワールドカップが入っているからだ。

完成したら、切り抜いて自分だけのサッカーアルバムに貼るのもいい。エンソ・フェルナンデス(Enzo Fernández)と名前を書いて、アルゼンチン代表、ワールドカップ2026、好きなポイントなどをそえておくと、オリジナルのコレクションカードみたいになる。パスは99、シュートは94、ひらめきは100、みたいに自分で数値を考えるのも盛り上がる。説明文を少し書き足したり、特技に名前をつけたりすれば、プリントした一枚が特別な宝物になっていく。

学校やおうちの遊び時間にもぴったりで、サッカー好きの子はもちろん、えをかくのが好きな子、色あそびが好きな子にも楽しみやすい。見本どおりにぬるのが好きな子も、自分だけの色を考えるのが好きな子も、どちらも気軽に始められる。気分によって色を変えたり、背景だけをじっくり描いたり、今日はぬるだけ、明日はえをかく、そんなふうに何回にも分けて楽しめるのもうれしい。

エンソ・フェルナンデスのステッカーぬりえは、サッカーのかっこよさと、おえかきの自由さがいっしょになった一枚だ。プリントして、ぬって、かいて、好きな場面を足していくうちに、ただの絵だったはずの紙が、子どもだけの大切な試合に変わっていく。次のパスはどこへ出るのか、ボールはゴールへ向かうのか、それとも仲間へつながるのか。そんな想像をふくらませながら色を重ねていけば、エンソの世界はもっともっと楽しく広がっていく。