
ボールがゴールの前でぽんっと跳ねた、その瞬間。見ている子どもたちは思わず「あっ」と声を出しそうになります。まっすぐ飛んでくると思ったボールが、ふわっと横に曲がって、まるでいたずらをしているみたいに向きを変えるからです。でも、ゴールの前に立つヴォジーニャ(Vozinha)はあわてません。大きなグローブをひらき、目はボールにぴたりとくっついたまま。走り回るわけでも、バタバタするわけでもなく、静かに次の動きを待っています。まるで、ボールがどこへ行きたいのか、もうこっそり聞いてしまったみたい。この2026年ワールドカップのステッカー風ぬりえは、そんなドキドキする一秒を、子どもが自分の色で作れる楽しいページです。
ヴォジーニャ(Vozinha)という名前は、一度聞くとなんだか忘れにくい響きがあります。サッカーのロッカールームで仲間が呼んでくれそうな、少しあたたかくて、少しふしぎな名前です。この名前で知られている選手が、カーボベルデのゴールキーパー、ジョジマール・ディアス(Josimar Dias)です。彼の魅力は、ただシュートを止めるところだけではありません。若いころから仲間に声をかけ、守備の位置を整え、手で合図を出し、落ち着いて試合を見ていたような雰囲気があります。子ども向けに言うなら、ゴールを守るだけでなく、チームみんなの背中をそっと支える門番のような存在です。
このぬりえでは、どこから色をぬり始めても大丈夫です。ゴールキーパーらしく、まずグローブから始めるのもわくわくします。青くぬれば海のように見えますし、赤くぬれば力いっぱいの応援のように見えます。黄色、緑、むらさき、オレンジでも楽しいです。星を描いてもいいし、しましまにしてもいいし、ピカッと光る線を入れてもかっこよくなります。ユニフォームから始める子もいるでしょう。ほんものの試合みたいにきりっとした色にしても、子どもだけの特別なデザインにしてもすてきです。小さなサッカーボールの模様や、波のような線、じぶんで考えた背番号を描き足すと、ただの白い紙がどんどん自分だけの選手カードに近づいていきます。
日本の子どもたちにとって、サッカーはとても身近な遊びです。学校の校庭、公園、家の近くの広場、体育館のすみっこ。ランドセルや水筒を置いてゴールにしたことがある子もいるかもしれません。みんながシュートを打ちたがる中で、ゴールキーパーになると急にちがう楽しさがあります。ボールは低く転がってくるかもしれないし、地面ではねるかもしれないし、友だちの足に当たって急に方向を変えるかもしれません。だからこそ、ヴォジーニャのぬりえは、見ているだけで「このあとどうなるのかな」と考えたくなります。子どもは色をぬりながら、彼がボールをキャッチするのか、横に飛んではじくのか、自分で物語を決められます。
カーボベルデという国も、このページに特別な想像をくれます。日本から見ると少し遠い場所に感じられるかもしれませんが、島、海、風、明るい空を思い浮かべると、ぬりえの背景がぐんと広がります。ゴールの後ろに青い波を描いてもいいですし、空にやわらかい雲を足してもいいです。ボールのまわりにくるくるした風の線を描けば、島の風がシュートを少し曲げたように見えます。小さな旗を描いて、スタジアムに応援の雰囲気を出すのも楽しいです。ヴォジーニャはただゴール前に立っているのではなく、風とボールと相手選手の動きをじっと読んでいるようなキャラクターになります。
このステッカー風ぬりえは、家で気軽に楽しめるのもいいところです。ページを印刷して、色えんぴつ、クレヨン、カラーペン、水彩絵の具を用意すれば、すぐに小さな試合が始まります。ていねいにぬるのが好きな子は、ユニフォーム、ズボン、くつ、グローブ、芝生をゆっくり仕上げられます。元気に色を使いたい子は、空をピンクにしたり、芝生を水色にしたり、ボールを虹色にしたりしても大丈夫です。ぬりえに正解はありません。はみ出しても、少し色がまざっても、それがその子の試合になります。
絵を描くのが好きな子なら、まわりにいろいろなものを足せます。ゴールネットをもっと細かく描いたり、芝生に足あとをつけたり、ボールの後ろにスピード線を入れたり。観客席を作って、小さな人たちに旗を持たせるのもかわいいです。ゴールの横に水のボトルを置いてもいいし、空に鳥を飛ばしてもいいし、スコアボードを描いて「あと少しで試合が終わる」という場面にしてもおもしろいです。ボールに目や口をつけて、逃げようとしているいたずらっ子みたいにしても、子どもの絵らしくて楽しい雰囲気になります。
ヴォジーニャ(Vozinha)のページは、サッカー選手のコレクション遊びにもぴったりです。色をぬったあと、大人に手伝ってもらいながら切り抜いて、少し厚めの紙に貼れば、自分だけのステッカー風カードになります。上に大きくヴォジーニャ(Vozinha)、下にジョジマール・ディアス(Josimar Dias)、すみのほうにカーボベルデと書けば、まるで手作りのワールドカップ選手カードです。まわりには小さなボール、グローブ、星、ゴール、トロフィー、2026年ワールドカップの文字を飾ることもできます。自分で作ったカードは、買ったカードとはちがううれしさがあります。
ゴールキーパーの絵が楽しいのは、動き出す前のドキドキがあるからです。シュートを打つ選手の絵は勢いがありますが、ゴールキーパーの絵には「待つ力」があります。ボールが来る。どこに飛ぶかわからない。ゴールネットは後ろにある。グローブは前に出ている。次の一瞬で、試合の空気が変わるかもしれない。そんな場面を、子どもは色と線で作れます。もしボールが速いと思ったら、長い線を描き足せばいいです。くるっと曲がるシュートなら、丸い線を入れればいいです。観客がびっくりしているなら、小さな顔をたくさん描けば、紙の中のスタジアムがにぎやかになります。
親子で楽しむなら、ぬりながら実況ごっこをするのもおすすめです。ボールが右へ飛んだよ。あっ、風で少し曲がった。ヴォジーニャが一歩前に出た。グローブがひらいた。ゴール裏の子どもたちが見ている。そんなふうに声に出すと、子どもはその場面をもっと描きたくなります。スコアボードを足したり、芝生に影をぬったり、ゴールネットをゆらしてみたり。静かな机の上でも、頭の中では大きな試合が進んでいきます。
学校やクラフトの時間にも、このぬりえは使いやすいです。サッカー、世界の国、スポーツ、ワールドカップ、チームワークの話題に合わせて、みんなで同じページを印刷しても、それぞれまったく違う作品になります。ある子は昼間の試合にするかもしれません。ある子は夜のスタジアムにして、大きなライトを描くかもしれません。ある子はカーボベルデの海をイメージして、背景を青でいっぱいにするかもしれません。完成した絵を並べると、同じヴォジーニャなのに、どの絵にも違う物語があることがわかります。
このページは、子どもにサッカーの別の楽しさも教えてくれます。ゴールを決める選手は目立ちますが、ゴールを守る選手にも大きな役目があります。最後のところでボールを止めると、チームのみんながほっとして、応援している人たちも大きな声を出します。ヴォジーニャは、そんなゴールキーパーのかっこよさを感じさせる選手です。走ってお祝いする姿ではなく、じっと待って、しっかり見て、必要な時に動く姿が印象的です。子どもがグローブや目線を色づけることで、その集中した感じが少しずつ紙の上に出てきます。
材料を変えると、同じ絵でも雰囲気が変わります。色えんぴつなら細かいところまでやさしくぬれます。カラーペンならステッカーらしくはっきりした色になります。クレヨンならあたたかくて元気な感じになります。水彩なら空や海の背景をふんわり作れます。最初の一枚は本物の試合のようにして、次の一枚はアニメみたいにして、その次は島の風が吹くファンタジーの試合にしてもいいです。何度でも印刷できるので、子どもは失敗をこわがらずに新しいアイデアを試せます。
このぬりえには、名前を自然に入れられるのも楽しいところです。ヴォジーニャ(Vozinha)はカードの一番上に書けます。ジョジマール・ディアス(Josimar Dias)は選手名として下に入れられます。カーボベルデは国名として小さく添えられます。ゴールキーパー、2026年ワールドカップ、ステッカー風ぬりえという要素も、作品のテーマとしてぴったり合います。子どもが自分で文字を書ける年齢なら、名前をなぞったり、大きく描いたりするだけでも、カード作りの気分が高まります。
もし兄弟や友だちと一緒に作るなら、同じページを何枚か印刷して、テーマを変えてみるのもおもしろいです。一枚目は本気の試合。二枚目はおもしろサッカー。三枚目は海の近くのスタジアム。四枚目はPK戦。できあがった絵をくらべると、グローブの色、ボールの飛び方、観客の数、空の色が全部ちがいます。子どもは、自分のアイデアで絵の雰囲気が変わることに気づきます。それはぬりえの大きな楽しさです。
ヴォジーニャ(Vozinha)、ジョジマール・ディアス(Josimar Dias)、カーボベルデのゴールキーパー、選手ヴォジーニャを探している人にとって、このページは子どもが楽しくサッカーの世界に入れる一枚です。印刷して、色をぬって、絵を描き足して、できあがったらファイルに入れたり、壁に貼ったり、手作りアルバムに加えたりできます。シンプルなぬりえですが、そこにはボールの動き、守る人の気持ち、遠い国の風、子どもの想像がぎゅっと入ります。
できあがった紙を見ると、そこにあるのはただの門将の線画ではありません。子どもが選んだ空、子どもが作ったグローブ、子どもが決めたボールの行き先、子どもが飾ったゴールがあります。もしかすると、ボールはまだ空中でくるくる回っているかもしれません。もしかすると、ヴォジーニャはもうしっかりキャッチしたあとかもしれません。どちらにしても、その答えは色の中にあります。新しいページをまた印刷すれば、新しいユニフォーム、新しい風、新しいシュート、新しいセーブが始まります。

