
今日のぬりえには、ひとつだけ変わったルールがあります。紙を印刷しても、最初の30秒は色を塗ってはいけません。その間に、ジェシー(Jessie)の服に隠れている五つの形を探します。星、牛のような模様、くるりと曲がった飾り、長い縫い目、そして大きなリボン。全部見つけたら、色鉛筆のふたを開けて大丈夫です。『トイ・ストーリー5』に登場する元気いっぱいのカウガールを、どこから塗るかは子どもたちが決められます。
ジェシーのぬりえは、ただ赤や青を入れて終わる絵ではありません。帽子には大きく塗れる場所があり、シャツには細かな模様があり、長い三つ編みには毛糸のような質感があります。小さな子はクレヨンを大きく動かし、少し慣れた子は色鉛筆で影や縫い目を描き足せます。同じ線画でも、使う道具や色の選び方によって、まるで別の衣装を着たジェシーに見えてきます。
最初に帽子を赤くするとは限りません。顔から塗りたい子もいれば、牛柄のチャップスから始めたい子もいます。すべての赤い場所を先に探して塗る方法もあれば、帽子を完成させてから次の部分へ移る方法もあります。決まった順番はないので、その日の気分で進められるのがぬりえの楽しいところです。
映画でおなじみのジェシーに近づけたいなら、カウガールハットには鮮やかな赤が似合います。帽子の中心は軽い力で塗り、ふちに近づくほど少し強く色を重ねると、丸みがあるように見えます。赤色が一本しかなくても、力加減を変えるだけで明るい赤と深い赤を作れます。
帽子の上に小さな白い場所を残すと、そこへ光が当たっているように見えます。全部を同じ濃さで埋めるより、少しだけ紙の白を残すほうが、つるりとした質感を表しやすくなります。はみ出してしまった部分は、赤いリボンや新しい模様に変えてもかまいません。
帽子のふちには、白い糸で縫ったようなステッチが並んでいます。ここは、ゆっくり線をなぞる練習にも使えます。一つずつ白やクリーム色で塗ってもよいですし、白、黄色、白、黄色と交互に並べてもきれいです。三色を使って順番を作り、帽子を一周するまで同じ並びを続ける遊びもできます。
途中で色の順番が分からなくなったら、最初の三つを見直せば大丈夫です。間違えた場所だけ違う色にして、「ここが秘密の印」と決めても面白くなります。細かなステッチをすべて同じように仕上げることより、自分で決めたルールを楽しみながら続けることのほうが大切です。
もう一枚印刷すれば、映画とは違う帽子も作れます。紺色の帽子に小さな星を散らすと、夜の見回りに出かけるジェシーのようです。水色に白い雲を描けば、晴れた日の衣装になります。紫に月と惑星を加えれば、バズ・ライトイヤー(Buzz Lightyear)と一緒に宇宙へ向かう特別な帽子にも見えます。
帽子の正面には、子どもの名前の最初の文字を入れてみてもよいでしょう。星の中に文字を書けば、ジェシーのチームに加わったしるしになります。家族で同じぬりえを印刷したときは、それぞれ違うマークを描くと、誰が塗った作品なのかすぐに分かります。
赤い三つ編みは、帽子とは別の手の動かし方を試せる場所です。ジェシーの髪は、なめらかな髪の毛というより、赤い毛糸を編んだように見えます。線の流れに合わせて、長く曲がったタッチを重ねると、一本一本の糸が分かれているような仕上がりになります。
明るい赤を中心にして、ところどころにオレンジ、れんが色、赤みのある茶色を入れると、三つ編みが一色のかたまりになりません。濃い色は編み目の奥に、明るい色は表に出ている部分に置くと、少し立体的に見えます。難しく考えず、線が重なる場所だけ色を濃くする方法でも十分です。
毛糸を使った工作に変えることもできます。大人が赤い毛糸を短く切り、子どもが三つ編みの線に沿って貼っていきます。先端の黄色いリボンは、色紙やきれいな布の切れ端で作れます。のりを使う場合は、普通のコピー用紙より少し厚い画用紙に印刷すると、乾いたあとも紙が丸まりにくくなります。
色鉛筆やクレヨンだけなら、一般的なプリンター用紙でも楽しめます。カラーペンを使うときは、インクが机へ移らないように、下へいらない紙を一枚敷いておくと安心です。水彩絵の具や水を使う絵の具には、厚めの紙が向いています。水を少なめにすると、細い線も見えやすく残ります。
ジェシーの顔は、手が色塗りに慣れてきたころに取りかかるのもよい方法です。肌の色は、最初から強く塗らず、薄い色を少しずつ重ねます。ほおに淡いピンクを加えると、明るい表情がさらに元気に見えます。目の中には小さな白い点を残すと、光が映り込んだようになります。
表情を自分で少し変えてみるのも楽しい遊びです。口元の近くに小さな線を足すと、大きな声で仲間を呼んでいるように見えるかもしれません。そばかすを数個描けば、いつもとは違うジェシーになります。顔の周りに小さな汗のしずくを描くと、急いで走ってきた場面にもできます。
白いシャツは、そのまま紙の色を使っても構いません。服のしわや縫い目の近くへ、ごく薄い水色や灰色を加えると、白い布の形が背景から浮かんで見えます。全部を塗らなくても、影を少し入れるだけで仕上がりが変わります。
肩と袖口には黄色がよく似合います。明るい黄色だけで塗っても元気な印象になりますが、端に黄土色やオレンジを少し重ねると、布に厚みが生まれます。左右で黄色の濃さを変えれば、片側から光が当たっているように見せることもできます。
シャツに描かれた赤い飾りは、くるくると伸びる植物のつるのようです。先の細い色鉛筆を使い、曲線を追いながら進めます。線の外へ出てしまったときは、そこから葉っぱや花を描き足せます。消して元へ戻すのではなく、新しい柄に変えると、失敗した気持ちにならずに続けられます。
左右の飾りを同じにしなくても大丈夫です。右側には星、左側には花を描き、二つのテーマを一枚のシャツに入れても楽しいでしょう。小さな水玉やしま模様を足して、子どもが考えたステージ衣装にしてもよく似合います。
シャツについている二つの大きなボタンは、小さな絵を入れる場所にできます。一つには保安官の星、もう一つにはブルズアイ(Bullseye)のひづめの跡を描いてみましょう。細かな絵が難しければ、ジェシーのJとボニー(Bonnie)のBを一文字ずつ入れる方法もあります。
ボタンのふちを薄い灰色で塗り、中心に白い部分を残すと、丸いボタンがつやつやして見えます。金色や銀色のペンがあれば、二つのボタンだけ特別な色にしてもよいでしょう。小さな場所なので、強い色を使っても全体が派手になりすぎません。
腰には茶色いベルトがあり、中央には金色の大きなバックルがあります。雄牛の頭を思わせる形は、画面の中で目立つポイントです。黄色、黄土色、薄茶色を重ねると、金属らしい色合いになります。バックルの一部に細い白を残せば、光の反射を表せます。
ベルトの横へ秘密のポケットを描いてみると、物語が始まります。中に入っているのは、ボニーの部屋の地図かもしれません。ウッディ(Woody)に渡す手紙や、ブルズアイを呼ぶための小さな笛かもしれません。何を入れるかは子どもが決め、その道具を別の場所に大きく描き足せます。
青いジーンズは、細かな模様を塗ったあとの休憩にぴったりです。まず薄い青で広い範囲を塗り、縫い目や折れ曲がる部分に濃い青を入れます。同じ方向へ短い線を重ねると、ジーンズの少しざらざらした布らしさが出ます。
ひざの近くには、子どもが考えたワッペンを付けられます。星、雲、馬のひづめ、名前の文字など、形は自由です。ジェシーが冒険へ出かける前に、お気に入りのワッペンを縫い付けたという設定にもできます。
脚を覆う牛柄の部分は、左右を同じにする必要がまったくありません。丸い斑点、細長い斑点、雲のような形や島のような形が混ざっていても自然です。おなじみの衣装にしたいときは、白い地に黒い模様を入れます。
一方だけ黒と白にして、もう一方をカラフルにする遊びもできます。ピンク、緑、オレンジ、紫を使えば、玩具たちのお祭りに着ていく新しい衣装のようです。それぞれの斑点の中へ、水玉、しま模様、小さなハートを描いてもよいでしょう。
いくつかの斑点へ秘密の記号を隠すと、ぬりえが探し絵になります。小さな星を二つ、ハートを一つ、数字を一つ描き、作品が完成したあとで家族に探してもらいます。記号と同じ色で周りを塗ると見つけにくくなり、違う色にすると小さな子でも探しやすくなります。
茶色いカウボーイブーツは、ぴかぴかの新品にも、長い冒険を歩いてきた靴にもできます。明るい茶色を中央に、濃い茶色を靴底と端に使うと、形がはっきりします。つま先に薄いベージュを重ねれば、ほこりの上を走ったように見えます。
ブーツの側面には、黄色い星や赤い炎、色とりどりの縫い目を描けます。片方にJ、もう片方に子どもの名前の文字を入れるのも楽しそうです。左右をまったく違うデザインにして、どちらが冒険用でどちらがお祭り用か決めてもよいでしょう。
ジェシーの周りに数本の曲線を加えると、絵に動きが生まれます。ブーツの後ろに小さな線を描けば、走ってきて急に止まったように見えます。三つ編みを少し横へなびかせ、足元に地図を置けば、次の行き先を確かめている場面になります。
『トイ・ストーリー5』でジェシーは、ボニーの部屋にいるおもちゃたちをまとめる情熱的なリーダーです。最新型タブレットのリリーパッド(Lilypad)がボニーの生活へ入ってきたことで、これまでの遊びの時間が大きく変わります。ボニーの笑顔を取り戻したいジェシーは、ウッディやバズと力を合わせて立ち上がります。
この設定を使い、紙の左右に違う風景を描くことができます。左側には積み木、ミニカー、絵本、ぬいぐるみなどを置き、右側にはカエルのような形をしたリリーパッドの画面を描きます。ジェシーは中央に立ち、どちらも楽しめる新しい遊びを考えているところです。
画面と昔ながらのおもちゃを、必ず敵同士にする必要はありません。リリーパッドが地図を表示し、その道をジェシーたちが本や色鉛筆で作る場面にもできます。画面から音楽が流れ、ブルズアイが玩具のパレードを歩く物語でも楽しそうです。
ブルズアイを一頭まるごと描くのが難しければ、玩具箱の後ろから耳だけをのぞかせます。床にひづめの跡を続けるだけでも、そこを通ったことが伝わります。ジェシーに近い跡は大きく、遠くなるほど小さくすると、奥行きが生まれます。
ひづめの跡を三つの道に分ければ、迷路のような遊びになります。一つは本の間を進み、一つはクッションを回り込み、もう一つは毛布の下へ続きます。ブルズアイが待っている正しい道を子どもが選び、好きな色でなぞります。
違う道の先も空っぽにしなくてかまいません。バスケットの中からレックスが顔を出していたり、筆箱の後ろにハムが隠れていたりすると、間違った道も楽しくなります。すべての道に小さな発見があると、何度たどっても遊べます。
玩具の目線では、ふつうの子ども部屋も大きな冒険の舞台です。枕は山になり、定規は橋になり、しわのある毛布はでこぼこした谷に変わります。立てた絵本は高い建物、並べた色鉛筆は長い柵になります。
背景を描くために、難しい絵を覚える必要はありません。二本の丸い線で丘を作り、細長い四角で橋を作れます。ふた付きの四角を描けば玩具箱です。形を組み合わせ、色と小さな印を加えるだけで、ジェシーが歩く場所が完成します。
ジェシーは『トイ・ストーリー2』で初めて仲間に加わった、元気いっぱいのカウガール人形です。昔はエミリーという女の子と一緒に遊び、楽しい思い出をたくさん持っていました。エミリーが成長してから、ジェシーは長い間しまわれていた経験があります。
そのため、ジェシーは狭く閉じた場所が苦手です。子どもには、怖い場面を詳しく説明せず、「元気で勇敢なジェシーにも、どきどきしてしまう場所がある」と伝えられます。勇気とは、何も怖くないことではなく、友達に助けを求めたり、安全な道を探したりすることでもあります。
ジェシーの近くに、安心できる物を描いてみましょう。開いた玩具箱、暖かく光るランプ、柔らかな布、そばにいるブルズアイなどが考えられます。子どもが落ち着くと感じる色を選び、その物に塗ります。青を選ぶ子もいれば、緑、黄色、ピンクを選ぶ子もいるでしょう。
元気な掛け声やヨーデルが得意なジェシーには、吹き出しもよく似合います。顔の横へ丸い吹き出しを描き、何を話しているのか考えます。「みんな、集まって!」と呼んでいるのかもしれませんし、「ブルズアイ、こっちよ!」と道を知らせているのかもしれません。
まだ文字を書かない子は、吹き出しの中へ記号を描けます。地図なら探検、ハートなら友達への気持ち、星なら新しい役目を表せます。子どもが話した言葉を、大人がそのまま書いてあげるのもよいでしょう。
同じジェシーのぬりえを二枚印刷すると、色比べができます。一枚目には映画でよく見る赤、黄、青、茶色を使います。二枚目は、最初に選んだ四色だけで全体を塗ります。紫、緑、オレンジ、ピンクのような意外な組み合わせから、新しい衣装が生まれます。
二枚を並べたら、どちらが正しいか決めるのではなく、印象の違いを探します。一枚はおなじみのカウガール、もう一枚は夜のお祭りや宇宙の牧場へ出かけるジェシーに見えるかもしれません。同じ線から別の物語が作れることが分かります。
きょうだいや友達と塗る場合は、完成するまで互いの作品を見ないゲームもできます。描き終わったら、同じところを三つ、違うところを三つ探します。二人とも髪を赤くしていても、帽子、靴、牛柄の配色はまったく違うかもしれません。
幼稚園や学校では、グループごとに別の背景を担当できます。一つのグループはボニーの部屋、一つは段ボール箱で作った西部の町、もう一つはバズの宇宙基地を描きます。作品を横に並べれば、ジェシーがいくつもの場所を旅する長い物語になります。
ぬりえの下に三つの小さな枠を描けば、ミニ漫画も作れます。一こま目でジェシーが新しい役目を知り、二こま目でブルズアイの足跡を見つけ、三こま目で探していた物へたどり着きます。長い文章を書かなくても、矢印や顔の表情で物語は伝わります。
白いクレヨンと水彩絵の具を使った、隠し模様の遊びもあります。最初に白いクレヨンで帽子へ星や名前を描きます。白い紙の上では、ほとんど見えません。その上から赤い水彩を薄く塗ると、クレヨンの部分だけ絵の具をはじき、模様が浮かび上がります。
絵の具やのりが乾いたら、大人と一緒にジェシーを切り抜けます。黒い外側の線から少し離して白いふちを残すと、細い部分も切りやすくなります。厚紙へ貼り、後ろに折った紙を付ければ、紙人形のように立たせられます。
靴箱はボニーの部屋になり、布の切れ端はカーペットになります。積み木は家具や壁として使えます。ジェシーが仲間を集めたり、ブルズアイの跡を追ったり、リリーパッドと新しい遊びを考えたりする、小さな劇場が完成します。
何枚かのぬりえをまとめ、自分だけの『トイ・ストーリー』絵本を作ることもできます。最初のページはジェシー、次はブルズアイ、その次はウッディやバズにします。それぞれのページに一つずつ役目を描き、矢印や吹き出しで物語をつなぎます。
30秒の観察時間で見つけた五つの形は、もう白い紙の中に隠れてはいません。星は金色になり、牛柄には新しい模様が入り、三つ編みには赤い毛糸が重なっているかもしれません。ジェシーの次の行き先は、子どもが描いたひづめの跡の先にあります。そこがボニーの玩具箱なのか、リリーパッドが示した新しい道なのかは、最初の一色を選んだ小さなデザイナーだけが知っています。

